「…動けたから動いてました。」



マッキーにもさっき無理すんなって言われたし、多少無理はしていた自覚がある。



大丈夫だったと言わない方がいいような気がして、ありのままを伝える。



「動けないほどの辛さではない、と。」



言いながら颯くんが身体をこちらへ向けたため、お互いがガッツリ対面する形となった。



颯くんがどういう意味を込めてこの一言を選んだのか、私には計り知れない。



なんだか気まずい…。