颯くん、怒っているだろうか…



コンコン



「失礼します…」



そろそろーっと扉を開けて中を覗くと、椅子に腰掛けてパソコンに向かう颯くんの姿が確認できた。



「遅い。」



こちらを一度も見みてはいない。



けれど、間髪入れずにそんな言葉が飛んでくる。



「ごめんなさい。」



素早く謝って、促される前に椅子に腰掛けた。