ろぅ「ねーえ、しぃ!」


しぃ「ん?」


ろぅ「壁ドンして!」


しぃ「それ結構古いから却下。」


ろぅ「えー!やだー!

古くてもやるのー!

キュンキュンしたーい!」


しぃ「はぁ。


…ろぅ、こっち。」


ろぅ「うん!」


ろぅが指定された壁に背中を付ける。


しぃ「ろぅ…、目、瞑れ。」


それに従い目を瞑るろぅ。

しぃがろぅをじっと見つめる。


ろぅ「しぃ…、きて…!」


ドンッ


しぃ「ろぅ、目開けろ。」


ろぅがゆっくりと目を開ける。





ろぅ「くぅやないかいっ!」


悲痛な叫びをあげ、地べたに座る。


くぅ「そこまでか…、

それ、僕の方が傷つく…。

まぁ、慰めて。」


まぁ「んー?どしたの?

ほら、こっち座りな。

よーしよし。」


ろぅ「しぃー、俺を抱きしめてー!」


しぃ「くぅごめんね、

あたしがくぅに頼んだから。」


ろぅ「あれ?しぃ?ねーえ?」


くぅ「しぃは許す。」


ろぅ「ちょ、あの、

これって無視のパターンですか?!」


しぃ「ありがとうくぅー!

あたしもギュッてする!

ぎゅー!」


ろぅ「あぁー!くぅ狡いー!

しぃー!俺にもー!」


くぅ「えへへ♪

二人に抱きしめてもらってる〜

嬉しい♡」


ろぅ「ぬー!羨ましい!」


しぃ「あ。」


ろぅ「お、やっと俺に構う気になったか!」


しぃ「ほら、お菓子あるよ、食べよ。

くぅ、まぁ。」


ろぅ「あれ、俺の名前は?入ってないよ?」


くぅ、まぁ「やった♪三人で食べよう♪」


ろぅ「ちょ!俺は!」


しぃ「うん!」


ろぅ「うん!って、しぃー!」








くぅ「お菓子美味しい♡」


まぁ「ほんと、美味しい♡」


しぃ「美味しいね〜♡」


ろぅ「…。」


しぃとまぁとくぅが目を合わせる。

うんと頷くと、

しぃが立ち上がり、

角の方で地べたに座っているろぅの元へ近づく。


しぃ「ろぅ。」


ろぅ「…。」


反応がない。拗ねてるようだ。


しぃはろぅの両肩に手を置いた。


そして一気に、


押し倒した。


しぃはろぅに跨る。


そして、ろぅの顔の横の地べたに、

手を優しく置き、

もう一方の手は、ろぅの頬に置かれた。

しぃは顔も近づけると、

優しく笑いかけ、


しぃ「ろぅ、一緒にお菓子食べよう。」


ろぅ「はい…////」