事件が解決した夜。

私は数年ぶりに難波さんを誘って
居酒屋で飲むことにした。

「1年間、秘密捜査お疲れ様でした!乾杯ー!」
「乾杯。」

ジョッキでビール。おつまみとご飯も添えて。久しぶりに2人での飲みだ。

「ペースが早いぞ?
相変わらずの酒豪っぷりだな。」

「へへ!まだまだこれからですよー。」

居酒屋の和気あいあいとした雰囲気の中、豪快に飲む私を楽しそうに見ている。

「俺と初めて呑んだ時の事覚えてるか?」

「…覚えてますよ。難波さんが初めてお酒に負けた時でしょ?」

あまり思い出したくない話題だ。
でも、あれから何年も経っている。
私も成長してない訳ぢゃないので、彼の話を聞いてみた。