2人は同じことに悩んでいたんだ。

だけど、共有してきた時間は2人を離さなかった。

俺ならサクラをわかってやれる。

サクラなら俺をわかってくれる。

自信はある。

この想いも一緒なら嬉しい。

「俺は、サクラが好きだ」

「私もヒロちゃんが好きだよ」

いくら顔が赤くても、本心をさらした俺たちは、昔とは違う形を成している。

でも昔も今も変わらないことがある。

俺はサクラと一緒にいたいんだって。

「大事にしてね?」

「ああ」

もう一度抱き合う。

愛しいその存在を、離したくないと切に願った。