二年生になった頃、サクラとではなく、周りの友達といるのが日常になっていた。

それでも、サクラに対する感情は消えることなない。

俺はサクラを求めていた。

俺の全てを満たせるのは、サクラ以外有り得ないとさえ思うほどに……。

部活がない日も、テスト期間も、俺たちは別々に帰るようになっていた。

俺は嫌われたのかもしれないと、1人でへこんだ。

胸に穴が空いたみたい。

自分の半身が砕けたみたい。

大切な何かをなくしたみたい。

教室でクラスメイトと楽しそうに会話をするサクラを横目で見る。

その横に、もう俺は必要ないのかと思うと、悔しさと悲しみで心が痛む。

俺は、部活をやめた。