いつも放課後の図書室は、
私以外誰もいない。
けど、今日は違ったみたいだ。
綺麗な女の子が座っている。
グラウンドがよく見える窓際、
私がいつも座る場所。
仕方なくいつもと違う場所に座る。
でも、窓際からは離れない。
私は、いつも窓際に座って彼を見ていた。
顔が整ってて、優しくて、すごくモテる。
私は彼が好きなのだろう。
話したいとも思うし、
仲良くなりたいとも思う。
けれど、
話す勇気もない。
でも、気になって見てしまう。
はぁ。
これからどうしよう。
今のままだと、
何も出来ずに終わってしまう。
それに、よくよく見ると、そこにいる綺麗な子、
クラスの子達が言ってた人だ。
彼の幼なじみで、
本当は付き合ってるとか、
どっちかが片思いしてるとか。
まぁ、そうだよね。
こんなに綺麗なんだもん。
と、私が落ち込んでいると、
ガタッ
女の子が急に立った。
いきなりのことでびっくりして、
私は女の子を見る。
すると女の子と目が合う。
綺麗な子だな。
思わず見惚れてしまった。
女の子は私を見ながらつかつかと歩いてくる。
私に何か用なのかな。
でもこんな綺麗な子が私に用って…?
「…ね、ねぇ、なんでいつも、あいつのこと見てんの。」
「あいつって…」
「あいつだよ。」
女の子の指が彼をさす。
「え、あ、それは、」
ど、どうしよう。
見てたの気づかれてたんだ。
あ、謝った方がいいのかな。
そう私がどもっていると、
「あいつのこと好きなら、
やめて……、」
やっぱり彼女さんだったんだ!
ど、どうしよう!
私、この子から見たら絶対嫌な女だ。
私が、
混乱しまくった頭をフル回転させ、
出た言葉は…。
「ご、ごめんなさい…!」
あぁ。だめだ。
自分でも分かるほどに、涙声だった。
こ、これからどうしよう。
「な、なんで泣くんだよ。」
「ご、ごめんなさい。
彼女さんがいる人を、
好きになってしまって…、
ごめんなさい。」
私は詰まりながらも何度も伝えた。
「ちょっ、泣くなって。
…たくっ。」
ん。
今私、
キス…されてる…?
私は混乱しまくっていた頭が、
今度は真っ白になった。
女の子は、
私が泣き止んだのを見やり、
ゆっくりと離れていった。
「え、あの、」
「あのね、私はあいつの彼女じゃないよ。
幼なじみでつるんでるだけだから。」
「そう、なんですか…。」
「あの、その、
あいつの事が好きなら、
その、
やめて、私を好きにならない?」
「はい。」
私はわけも分からず答えていた。
でも、ひとつだけ分かった。
この心臓の音は、恋した証だ。
私以外誰もいない。
けど、今日は違ったみたいだ。
綺麗な女の子が座っている。
グラウンドがよく見える窓際、
私がいつも座る場所。
仕方なくいつもと違う場所に座る。
でも、窓際からは離れない。
私は、いつも窓際に座って彼を見ていた。
顔が整ってて、優しくて、すごくモテる。
私は彼が好きなのだろう。
話したいとも思うし、
仲良くなりたいとも思う。
けれど、
話す勇気もない。
でも、気になって見てしまう。
はぁ。
これからどうしよう。
今のままだと、
何も出来ずに終わってしまう。
それに、よくよく見ると、そこにいる綺麗な子、
クラスの子達が言ってた人だ。
彼の幼なじみで、
本当は付き合ってるとか、
どっちかが片思いしてるとか。
まぁ、そうだよね。
こんなに綺麗なんだもん。
と、私が落ち込んでいると、
ガタッ
女の子が急に立った。
いきなりのことでびっくりして、
私は女の子を見る。
すると女の子と目が合う。
綺麗な子だな。
思わず見惚れてしまった。
女の子は私を見ながらつかつかと歩いてくる。
私に何か用なのかな。
でもこんな綺麗な子が私に用って…?
「…ね、ねぇ、なんでいつも、あいつのこと見てんの。」
「あいつって…」
「あいつだよ。」
女の子の指が彼をさす。
「え、あ、それは、」
ど、どうしよう。
見てたの気づかれてたんだ。
あ、謝った方がいいのかな。
そう私がどもっていると、
「あいつのこと好きなら、
やめて……、」
やっぱり彼女さんだったんだ!
ど、どうしよう!
私、この子から見たら絶対嫌な女だ。
私が、
混乱しまくった頭をフル回転させ、
出た言葉は…。
「ご、ごめんなさい…!」
あぁ。だめだ。
自分でも分かるほどに、涙声だった。
こ、これからどうしよう。
「な、なんで泣くんだよ。」
「ご、ごめんなさい。
彼女さんがいる人を、
好きになってしまって…、
ごめんなさい。」
私は詰まりながらも何度も伝えた。
「ちょっ、泣くなって。
…たくっ。」
ん。
今私、
キス…されてる…?
私は混乱しまくっていた頭が、
今度は真っ白になった。
女の子は、
私が泣き止んだのを見やり、
ゆっくりと離れていった。
「え、あの、」
「あのね、私はあいつの彼女じゃないよ。
幼なじみでつるんでるだけだから。」
「そう、なんですか…。」
「あの、その、
あいつの事が好きなら、
その、
やめて、私を好きにならない?」
「はい。」
私はわけも分からず答えていた。
でも、ひとつだけ分かった。
この心臓の音は、恋した証だ。