すべてを話したら、愛依は目をキラキラさせていた。
残念だけど、愛依が思っているようなことはないからね?
「光凛、やっぱり桐ヶ谷くんと仲良いんだねぇ」
愛依が感慨深く言った。
何?なんか、いつもの愛依と違うような……。
「お願いあるんだけど、良いかな?」
「え?うん」
なんか嫌な予感がするけど、気のせいだよね?
愛依のお願いが、私にとって何か良くないことのような気がする。
「実は前から桐ヶ谷くんのこと気になっていて、仲良くなりたいって思っていたの。だから、光凛に協力して欲しいんだ」
「きょう、りょく?」
ほら、やっぱり良くない。
いや、別に良いじゃん。桐ヶ谷くんと愛依が仲良くなったら、私が桐ヶ谷くんにわざわざお弁当を作る必要もないんだから。
だったら何で、こんなに胸が痛いの?