「失礼します。僕の名前は、白石祐陽です。特進科の一組です。」
突然、教壇に立って自己紹介を始める。
だけど、そんなことで私はでていかない。
だって、クラスメイトがさっきよりもざわつき出したから。
「おい。勝手に他のクラスに来てんじゃねえよ。」
「1位だったこと自慢したいわけ?」
みんながピリピリしている。
そして、廊下には白石祐陽の援軍のような1組の生徒がやってきていた。
「えーっと、他のクラスの教室に行き来するなとゆう校則はありませんから、僕がここに来ても文句は言えないはずです。それに、用ならすぐに終わらせます。」
「用ってなんだよ。この、アンドロイドめ!」
「そうよ!用件を早く言ってよ。」
みんな、注目している…そんな中で私の名前が出されるなんて耐えきれない!!
私は、白石祐陽が3組の子たちや、1組の子たちに囲まれだしてるうちに教室から出ていった。
気付かれただろうか?
それとも、上手く逃げられた?
その答えはすぐにわかることになる。
誰もいない階段まで来て、捕まったのだ。
「見つけたからな。俺様を見くびんなよ。約束は約束だからな。」
「う、うるさい!私だって、がんばったのに。なのに、なんで…」
気付けば、悔しくて泣いていた。
もちろん、白石祐陽が私のこと追い詰める行動したことも関係している。