暮れ始めた空には、まだ少しだけ透明がかった半月。
瞳に染みるような…群青と月とのコントラストに。
幸せが後から後から溢れ出して…泣きたくなった。



「どうしよ…大好きだよ…虎太郎。…大好き」

「ハナ…大丈夫だよ。オレもめちゃくちゃ好きだから…な?」

「ん…」



いつも、消えることのない不安。
だから、躊躇いがちにしか伝えられない想い。
だけど…。
貴方が好きだから。
好きで、好きで…本当にどうしようもないほどだから。