「んー分かったー…。とりあえず、根性入れるー」

「はー?なんだ、それ」

「えー…?だって、なんか…根性入れると風邪ひかなそうじゃない?」

「わけわかんね……ぷっ……」

「むぅ……そんなに笑うな~!」

「はははっ…ごめんごめん」

「もー!」

「ほんとに、ごめんて…許して…?」

「…っ…も、もう~っ」



ふざけながら、じゃれ付くように会話するのはいつものパターンなのに。
急にジッと見つめて、許しを乞うなんて反則。
あまりの格好良さに、ちゃんと目を合わせられなくなったあたしはふいっと顔を背けてしまうから。