「…でも、オレは月よかハナの方が綺麗だと思うんだけどな…」
「…………こた、それは、ちょっと寒い……」
「えぇ?!な、なんでだよ!ほんとのことなのに!」
「じゃあ、『あたしも、月より虎太郎の方が素敵だと思うよ』とか言って欲しい…?」
「…言ってくれよ?」
「え………?」
「オレが一番だって…そう、言ってくれよ…」
「虎太郎……」
真面目な顔で、傍から見たら歯痒くなるほど甘い言葉を紡がれて。
見つめ合った後で、ほんの少しの間。
「「……ぷっ……」」
どちらからともなく噴出して、笑い合う。
今まで無意識に張り詰めていた心の糸が、少しずつ解れていくのを感じて。
笑いが止まらないあたしに、虎太郎はふっと微笑むとぎゅうっとあたしの身体を抱き締めた。
「…………こた、それは、ちょっと寒い……」
「えぇ?!な、なんでだよ!ほんとのことなのに!」
「じゃあ、『あたしも、月より虎太郎の方が素敵だと思うよ』とか言って欲しい…?」
「…言ってくれよ?」
「え………?」
「オレが一番だって…そう、言ってくれよ…」
「虎太郎……」
真面目な顔で、傍から見たら歯痒くなるほど甘い言葉を紡がれて。
見つめ合った後で、ほんの少しの間。
「「……ぷっ……」」
どちらからともなく噴出して、笑い合う。
今まで無意識に張り詰めていた心の糸が、少しずつ解れていくのを感じて。
笑いが止まらないあたしに、虎太郎はふっと微笑むとぎゅうっとあたしの身体を抱き締めた。