「…月…綺麗だね…」

「あぁ…」


ときめいたりさざめいたり…少しも落ち着く暇のない愛情だけど。
その中で、ただひたすら…穏やかに。
貴方を好きでいられたらいい。
そして、貴方も。
こんなあたしのことを、柔らかく包み込んでくれたら、いい。


そんな風に…。
半月に込める願いは…少し儚いようだけれど。
隣に貴方が居てくれる今…それくらいが丁度いいから。