「あぁ、この間話した雪菜には到底及ばねぇけど、ミエはONEのナンバー3だからな。
不動のナンバー3
ナンバー3で不動ってどうかと思うけど。
で、派手ななりの女がユウ」

「ちょ~~~ヤンキーちっくですね」

「俺もヤンキー上がりだと思う。
で、1番大人しいのがミィって奴」

「たとえ表立って騒がなくたって、裏でこそこそしてるなら、いい大人でもいじめですけどね。
あんな感じの人たちがいるなんて、ONEって雰囲気悪そう………」

「別にゆりはそんな意地悪ってわけではないと思うけど…
それにナンバー2の雪菜は前にも言ったけど、お前と気が合うと思うぞ」

「やっぱりあたしには派閥とか全然分かんないや。
そんな事して何が面白いのか分かんないし、誰かターゲットを作っていじめて楽しんでるなんて
マジで気持ち分かんない」

「大人になっても女ってのはそんなもんだろ」

お店にいる間、3人組のゆりの取り巻きはちらちらとこっちを見てきて、何やら話していた。
特にリーダー的なミエはあきらかにわたしに嫌な視線を向けてきた。
ゆりは物静かに3人の話を聞いてるようだった。楽しそうでもなくて、ただただ無表情で。