黒いサラサラな髪に切れ長な綺麗な目鼻がシュッとした高く唇は丁度いい厚み。
世で言うイケメンというやつだ。

転入生の彼はイケメンであった。

喜ぶ女子の黄色い声と、嘆く男子の落ち込んだ声。
転入生1人きただけで、みんなオーバーリアクションだなっ!
と心の中で突っ込む。

そんなことを考えていると、ふと転入生のイケメンくんと目が合った。

向こうは直ぐに逸らして、先生に指定された一番後ろの窓側の席に座る。

ちなみに私の後ろの席である。
喋りかけやすいからラッキーなんて心の中で思いながら今日はどこでお弁当を食べるか考えている。

その、お弁当はもちろん1人で食べますけどね。
まぁ、ぼっちなんで。