この空気に耐えられなかったのか、




「私、今日は先に行くね!!じゃ!!」




ものすごいスピードで走っていく葉月葵。




それを見た海璃は、




「やっぱり、早かったかなー。」





と独り言。




「告白、したんでしょ?」




「うん。でもさ、あんなふうに困らせたいわけじゃなかったんだけどなー。」




どこか悲しそうな顔をするから、私は海璃の頭をぽんぽんとする。




「ん?なに?励ましてくれんの?」




「うん。、、、葉月葵ね、多分混乱してるだけだから。海璃のこと嫌いなわけじゃないからね?」





「うん。分かってる。でも、ありがとな。」





「うん。」




「じゃあ、俺を励ましてくれた優しい莉那には嬉しい任務をお願いします!」




突然のおふざけモード。




「ん?なに?」




「これから伽斗のところに見舞いに行こうと思ったんだけど、莉那にお願いするわ。」