委員会の集まりの時、遅れてきたなら入口のそばで立ってればいいのにさ、わざわざ奥の方にいる莉那の隣に立ってさ。




馬鹿みたいだなって思ったけど、見つけたらいてもたってもいられなくて。




俺に気づいてくれた時は、ほんとに嬉しかったし。




何度も会えば会うほど、話せば話すほど、真っ直ぐで無邪気で、でも実は意地っ張りな莉那に惹かれていた。




なぁ、




ひとつだけ気になることあるんだけど。





あの声って、




誰?




莉那、傷ついてない?




何も無いならいいんだけどさ。




俺の事、頼ってよ。




気になるからさ。




もう少し、待ってみるよ。




もしさ、




あの声の正体、




話してくれたらさ、





伝えようって思うんだけど。





俺の気持ち。




でも、




まだ解決してないことがあるなら、




悩みがあるなら、




今俺の気持ちを伝えることは、




邪魔だと思うから、今は言わない。