聞いていたけど、なんか、莉那って真っ直ぐすぎる。




それでいて、自分のことはよく見えてないって言うか。




いい所でもあり、悪いところでもあるって言うか。





葉月葵ちゃんに言われた通り、俺が思ってることを話した。




すると、涙を流しながらも、どこかスッキリ顔した莉那。




良かった。




笑ってくれたら、こっちのもんだ。




今日のことを口実に莉那のことをいじる。




小学生かよ俺、とか思いながら、少し顔を赤くして言い返してくる莉那が可愛くて。




やっぱ好きだなーって思う。




俺、今が一番幸せだ。




この時間がずっと続けばいいなって思う。




花火を見ながら、莉那と出会った時のことを考えていた。




アイスを頼んで、友達と話しているその姿。




それから、アイスを食べた時の笑顔。




それを見た時、同じ学校にこんな人いるんだなって。




絶対見つけようって思った。




そしたら、案外直ぐに見つけて。




嬉しくて顔がニヤけそうだったな、あの時は。