「その事については言えないけど、別なことを教えてあげる。」





「ん？」





「莉那、意外と意地っ張りなんだよ？負けず嫌いだし。」




「へ？」




莉那が意地っ張りで、負けず嫌い？





全然そんなふうに見えないけど。





「分かるよ、分かる。見えないよねー。そんなう風に。、、、でもさ、心の中で思ってることっていうか。芯が強いの。揺るがない、自分の中のものがあるっていうか。」




葉月葵ちゃんは遠くを見るようにして、俺に言う。




「だからさ、時々思わなようなこと思ってるんだよね？、、、、、、もし、莉那が何か話したらさ聞いてあげてよ。んで、伽斗くんが思ったこと、真っ直ぐ伝えて。莉那、全部聞くからさ。」




「、、、、、、、、、うん。分かった。」





俺がそう言うと嬉しそうに笑う。




「んじゃ、頼むよ！！未来の彼氏！！」




そう言って、人の背中をバシッと叩く。




！？！？