【伽斗 side】




手を振り払われた時、ちょっとドキッとした。




俺、なんか間違ったか?




車の中でもなんか気まずいし。





そんなことをずっと考えながら準備していると、隣にコソッと葉月葵ちゃんが来た。





「莉那と喧嘩したの?」




「え?」




「いや、別に!!ただ、二人とも同じ顔して。」




やっぱり、葉月葵ちゃんはよく見てる。




「、、、、、、葉月葵ちゃんなら、莉那のことよく知ってるよね。俺さ、ずっと気になってることあるんだよね。」




「うん。なに?」




俺は、前に莉那の家に行った時、家の中から誰かの叫び声が聞こえたのを伝えた。




葉月葵ちゃんは顔色変えずに聞いていた。




ずっと、気になっていた。




でも、なんか、直接莉那に聞くことも出来ないし。




「そっかー。、、、、、、親友の秘密言うわけにいかないからねー。」





「うん。分かってる。だから、気にしないで。」





俺がそう言うと、あっ、と葉月葵ちゃんが言う。