「怒ってないし、、、、、、。」




「ふはっ!むくれんなよー!!」




急にこちょこちょしてきたから、体をよじっていると、、、、、、




バァーーーーーーーンッッッ




花火が夜空一面に咲き誇る。




「きれーーーーーー。」




「ほんとだな。ここで良かったわ。」




綺麗で、綺麗で、本当に目がそらせない。




無言でただ花火を見つめていた。




直ぐに消えちゃうから、忘れないように。




打ち上がった時の音と、火薬の匂いと、、、、





そっと触れた手。




見なくても、伽斗の手が私の手を優しく握る。




それがなんか、嬉しくて。




ここにいるよって、実感が湧いてくる。




20分くらいして、1度花火がうち上がらなくなった。




「そろそろ行くか。」




「うん。そうだね。」




繋いだ手はそのままで。




「なぁ、莉那。」




「ん?」




「今日、楽しかった?」




「え?う、ん。楽しかった!」




急になんだろうと思ったけど、伽斗は前を向いたまま話す。





「来年も、一緒に来ようよ。」




「うん。もちろん!!」




「それとさ、俺まだ課題終わってないんだよね。」




「、、、、、、、、、はい?」




まさかと思うけどさ、、、、、、





「今日のお詫びに、明日から手伝ってよ。」




「えぇーーーーーーーーー!?やだ!!」