「疲れてるからなんでもありだね。」




「そうなのー。ほんとに行事多すぎる。来月は体育祭もあるし、夏休みも何かあるみたいだし。しかも、暑すぎ!!今何月よほんと!!」





制服のシャツを持ってパタパタさせる葉月葵。




「じゃあ、久しぶりにアイス食べに行こうよ。コンビニじゃなくて、あそこ!」




私の言葉に食いついた葉月葵はパッと顔を上げた。





「いくいくいく!!」




猛スピードで立ち上がると、リュックを背負って廊下に出た。




「莉那、早く早く!!」




そうやって動き回るから暑いのに。




「はいはい、待ってねー。」




アイス屋さんまでの道のり、葉月葵が何気なく私に聞いた。




「そういえば、お家大丈夫?変わりない?」




「まぁ、今のところは?お母さんとは普通に話すし、お父さんとはもちろん連絡しないし。来ても無視。」





「そっか、、、。まぁ、私は莉那が元気ならいい!!」




「ありがと、葉月葵。でも、アイスは奢らないよ?」





「あぁ、なんだ残念、、、」




「当たり前じゃっ!!」




葉月葵の髪をぐちゃぐちゃにすると、





「あーーー!やったなーーー!!」





暑いといいながらアイス屋さんまで走る私たち。




ふざけ合えるのが、一番幸せだよ。




お店の中に入ると、





「「涼しいーーーい。」」





私と葉月葵の声が被る。