ニコッと笑う海璃君のおじいちゃん、オーナーは伽斗が言うのとは違って、すごく優しそう。




私達もつられて挨拶をする。




「2人はバイトしてくれるのかな?」




「はい!ぜひお願いします!!」




「じゃあ、お祭り当日、説明したり準備したりするから、4時頃に来てもらってもいいかな?花火は8時頃だから、それに間に合うようにするから大丈夫だよ。」




「色々とありがとうございます。よろしくお願いします。」




私と葉月葵がそう言うと、嬉しそうに奥に行ってしまった。




「、、、、、、俺、あんなに機嫌のいいオーナー見たの初めて。」




「俺も。じいちゃんって、笑えたんだ。」




なんか、2人の顔が深刻すぎて、笑えてきちゃうけど。




いい人そうでよかった。




「じゃあ、私達は帰ろっか!また、今度ね!」




「おぅ!あっ、後で伽斗通して連絡先聞くけどいい?」




「いいよ。じゃあ、また!!」




葉月葵と伽斗、海璃君に手を振って店をあとにした。




「面白いね、海璃君。」






「うん。私と波長あってる気がする。」




「そりゃよかった。」




「莉那こそ、伽斗君とちゃんと話せてたじゃん。この調子で頑張りな!」




「頑張るって?」





「んー、今はわかんなくていいの。そのうちよ、そのうち。」