「さっきはすいません!!勘違いしたみたいで。」




「いや、全然大丈夫だよ!」




葉月葵がそう言うと、男の子は安心したのか笑顔になった。




「俺、松浦海璃(まつうら かいり)って言います。同い年だから、普通にタメでいい?」




「あっ、いいよ!よろしくね。」




わざわざ、タメでいいか聞くなんて、見かけによらずいい人っていうか、素直な人だな。




「こいつ、馬鹿っぽいっていうか、馬鹿だけど、根は良い奴だから。素直だし、嘘つけないし。」




「それ悪口なのかな?伽斗君?」





ん?





なんか、形勢逆転の雰囲気が、、、、、、





「、、、なんでもないです。」




「はっはっはー!!俺のじいちゃんが、この店のオーナー。その孫!!バイト勧めたの俺だから、ここでは俺に反論できないの。」




「あー、前言ってた友達って、」




私が伽斗に言うと、悔しそうに頷いた。




その顔がなんか面白くて、笑ってしまったけど。