真剣に聞いてるんだか、おちゃらけてるのか分からないけど、なんか深く悩みすぎなのかなって、葉月葵を見てたら思えてきた。




私たちの話が終わる頃、伽斗がパンケーキを運んできた。




「「可愛いーーーーーー!!!」」




私と葉月葵の声が重なる。




「これ、伽斗が作ったの?」




「飾りは俺。食べてみて!!」




興奮して、気まずかったことも忘れて、パンケーキを頬張った。




「ふわっふわ!!美味しーーい!!それに、これアイスクリーム!?」




「うん。葉月葵ちゃんは、ブルーベリーのチーズケーキ味だよね?それで、莉那がイチゴのチーズケーキ味。」




あっ、まだ覚えててくれたんだ。




それがなんかすごく嬉しかった。




葉月葵なんて私より夢中になって食べてる。




「ほんとに美味しい!!」




「良かった。二人ともゆっくりしてって。」




そう言うと、またカウンターに戻って行った。