あー、たしかそんなことも言ってたっけ。




「じゃあ、莉那に渡してくれる?俺は帰るし。」




「分かりました。ありがとうございます。、、、あの、名前って。」




「あぁ、高木伽斗!!よろしくな、莉那の弟。」




「、、、、、、名前、響樹です。」




おぉ、なんか怒らせた?




何となく顔は莉那に似てるのに、性格はちょっと違うな。




そりゃそうか。




「響樹な。んじゃ、また、」




そう言って帰ろうとすると、




「もぅっ、なんなのよ!!」




って言ったのか?




莉那の家の中から誰か、女の人の叫び声が聞こえた。




え?




響樹の方を見ると、ため息をついた。




「すいません、高木先輩。今の聞かなかったことにしてもらえます?説明するのもめんどくさいので。」




そう言うと俺に頭を下げて、俺と反対方向に歩いていく響樹。