「んー、大丈夫。帰ったら寝るから。」




「じゃあ、近くまで送るよ。」




お言葉に甘えてそうした。




ふざけてみたけど、実は本当に辛かった。




貧血かもしれないな、、、




「ありがと。ここでいいよ。」




「そか。じゃあ、また明日。」




「うん。伽斗ありがとー。」




手を振ると振り返してくれて、伽斗の姿が見えなくなると私も家に入った。




「ただいまー。」





入ると直ぐに聞こえたお母さんの声。




今日仕事早くない?




離婚してから、お母さんは仕事を多くしてるのか帰りが遅くなることが多かった。




だから、この時間にいるのが珍しい。




そっとリビングのドアを開けると、




「なによ、離婚したのは私のせいだって言うの!?違うわよ。あの人が原因よ!!」





「そう言ってるんじゃないの!!」





「でも今、あんたのせいで出て行ったって言ったわよね!?聞こえたんですけど!!」




「落ち着きなさいって。」





「うるさい!!いつもいつも、私が悪いみたいに言うけど、出て行ったのだってあんたが余計なこと言うからでしょ!?私のせいだけにしないでよ!!」




「上に子供いるんだから、やめなさいって。」





「子供だって、、、、こんなはずになるなんて思わなかったわ!!私どうやって養っていけばいいのよ!!働いても働いても、足りないわよ!!毎日ボケーッと暮らしてるあんたたちと一緒にしないでよ!!」