私の家にはおばあちゃんとおじいちゃんも住んでいる。





もちろん、母方の。





「おばあちゃんたちは知ってるの?」





その言葉に頷く母。





別に離婚なんて、この世の中いくらでもあると思って、私は別に深入りしなかった。





それからは、





毎日少しずつ無くなっていく父の物。




顔も合わすことなく過ごしていた。




そして、




「お父さん、明日出ていくから。それでも、お前達のことは愛している。」





そう言った時の顔は





一生忘れない。





次の日、私が学校に行こうとすると、




「もう、莉那が家に帰ってくるとき、お父さんいないからな。」





悲しそうにそんな事言われても、私はどう反応したらいいのか分からない。





だって正直、





両親どちらも好きじゃないのだから。





私は適当に頷くと、学校に向かった。




そう、




全ての始まりはここからなの。





私が人が怖いと思ったのは。