重いの、持ってくれたのかな?




私は伽斗よりも小さな箱を運ぶ。




先に行ってしまった伽斗に近づいて、




「ありがと。持ってくれて。」




そう言うとちょっと嬉しそうにして、




「どういたしまして。」




と笑った。




お、やっぱり爽やかね〜




なんてのんびりしてるのは一瞬で、そのあとは運ぶのに一生懸命だった。




後半はもう腕がプルプルになって痙攣したし。




久しぶりに体力使った。




「ご苦労でしたーー!!今日はこれで終わり!!あとは当日、頑張ろう!!」




先輩がそう言うと、みんなそれぞれ帰って行く。





「お疲れ様。」




「おつかれー。かとのーん。」




「かとのんってなに?女なの俺。」




「んー?疲れて、もー、頭回らん。」




足元がフラフラだし、何も考えられんです。




「ちょ、大丈夫?」