夜の7時でも、冬は真っ暗になる。




寒くて、外にいるのが辛い。




まきさんのお店を出て、ぶらぶらした後、私達はここに来た。




「お店、今日お休みじゃないの?」




「オーナーに言って、ちょっと貸してもらったんだ。」




そう、伽斗のバイト先であるアイスクリーム屋さん。




ここに来るのは久しぶりだった。




冬でも出せるメニューが出来たって言った時は来たんだけど、伽斗もバイトをしない日が続いていたから来なかったんだ。




「そうなんだ。でもなんでここ?」




「それはまだお楽しみ。ちょっとだけ、目つぶってて。」




「うん。」




手で目を隠すと、パチンと明かりが消えた。




「ん?なに?怖いんだけど、、、」




「ちょっと、、、待ってね。、、、、、、よし。これでいいかな。目、開けていいよ。」




そっと、手を離すと、そこには、、、、、、




「うわぁーーーーー!!!凄い!!!これタルト!?」




「そう。」