「おぅ。また明日な。」




手を振ると、伽斗が振り向いて歩き出す。




「あっ、」




「なに?」




途中でこっちを振り返る伽斗。





「あのさ、今度、話あるんだけど。聞いてくれるか?」




「いいよ。いつ?」





「じゃあ、1ヶ月後の今日。」




「いいけど、、、、、、。」





なんだろ?





「じゃあ、また明日な!!」




走っていく伽斗。




話って言うのが気になるけど、今の状況に私はちょっとだけホッとしてる。




ずっと




ずっと





重りとなって乗っかっていたものが、





無くなって、消えた。





そしたら、心が一気に楽になって、




なんでも出来そうな、




そんな気持ちになった。





「、、、気持ちいい。」




私の髪を揺らした冬の風。




冷たいはずなのに、どこか気持ちよく感じるのは、




伽斗




響樹




伊知





みんなのおかげだ。