そう言うと、伽斗は頭を下げた。




な、んで?




「これ以上、俺の大切な友達と、その兄妹を傷つけないでください。お願いします。」




私は立って、伽斗に抱きついた。





「やめて、伽斗。頭まで下げないでよっ。ごめんっ。ごめん、なさいっ。」





「莉那こそ謝るなよ。俺が勝手にしたことなんだから。」




そう言うと伊知が椅子から降りて伽斗に抱きついた。




「伽斗お兄ちゃんっ!!」




泣きながら抱きついていると、響樹も泣き目になっていて、




「伽斗君、、、、、、、ごめん、なさい。ありがとう。」




そう言って伽斗の肩に頭を乗せた。




3人で伽斗に抱きついて、泣きまくる私たちを伽斗は優しく撫でてくれた。




優しく声をかけてくれた。




暖かくて、嬉しくて、申し訳なくて。




そうしていると、お母さんが立ち上がって、




「、、、、、、、、、ご、めんなさい。」




それだけ言って、部屋に行ってしまった。




あや、まった?