スマホを片手に伽斗は母を見ていた。




母は伽斗のことを睨んでいる。




「俺的にはこれ、証拠になるし、警察に行きたいところなんですけど、、、。それだと、家族壊れそうなんで。、、、母親の力ってすごいと思うんですよね。だって、あなたが母親ってだけで家族がこんなに壊れちゃうんだから。」




伽斗はリビングに入って、私の後ろに立った。




片手で私の肩にを優しくさする。




「だから、その母親の謎の力っていうか、影響力を正しく使ってくれませんかね?友達が、こんな風に傷ついてるのもう見たくなんてないんですけど。今日だって、元のように仲のいい家族になりたくて3人がこうやってるのに。それでもあんたは、自分の子供に、そうやって汚い言葉ばっかり使うのかっ!?」




初めて伽斗が怒った。





静かな怒りじゃなくて、目に見える怒り。





「自分の子供大事なら、自分の犠牲なんて屁でもない!!それが母親なんじゃないのかよ!!恥ずかしいとは思わないのかよっ!!」