その声で我に返った。




「こっちは夜遅くまで働いてるの!!なのに愚痴一つ言うなって?ふざけんなよ?もうちょっと感謝しろよ。」




「っ!!だから!!感謝したくても、いちいち私たちに八つ当たりして、怒鳴られてたら、感謝もできないって言ってるの!!親なら、少しは子供の喜ばしいこと褒めてあげてもいいじゃん!!響樹だって、ずっとバスケ頑張ってきたし、伊知だって毎日頑張ってる!!」





どうして、




どうして分からないの?




「、、、、、、じゃあ、あんたは何をしてんのよ?」





「え?」





「響樹も伊知も頑張ってるんだろ?じゃあ、お前は部活も入らずに何してんの?放課後、遊んでんのか?」




私、




私は、




そう考えた瞬間、目の前がぐるっと回り始めて足元がふらふらする。





「長女なのに、何にもできないじゃん。言うことだけは達者みたいだけど。」





言い返したいのに、視界が回って話せない。




すると、




「お前、ふざけんなよ?」




バチンッ




隣から長い腕が飛び出して、