「良かった。そう言って貰えて安心した!!」




私がそう言うと、いつもみたいにみんなでくだらない話をして家に帰った。




家に帰るとおばあちゃんも買い物に行ってるみたいで、お母さんが部屋にいるみたいだった。




靴があったから。




「伽斗。2階の廊下にいてくれる?」




「うん。分かった。」




伽斗が行くと、響樹がお母さんの部屋に行って声を掛けた。




「あのさ、話あるからリビング来てくれない?」




何分かして母が目の下に大きなクマをつけて椅子に座った。




それに向かい合うように私たちが座る。




伊知は端っこ。




何かあっても直ぐにリビングの外に出られるように。




伊知はこうやって真正面から母と話すなんてなかったから、ちょっと緊張してるようだった。




誰もが沈黙を貫いていると、




「お兄ちゃんに謝って。」




伊知がそっと言った。