私は今日、ひとつ決めたことがある。




それを今からみんなに言うんだけど、




「伊知ー?帰ろ!!」




「うん!!」




私の前に響樹と伊知。




隣に伽斗。




「あのさっ!!」




私が呼ぶとみんな私を見た。




「今日、お母さん早く帰ってくるんだって。それで、、、、みんなでちゃんと話さない?」




このままじゃダメだ。




逃げてるのは私じゃなくてお母さんだけど、ずっとこのままでいる訳にもいかない。




「私たちが思ってること、ちゃんと話さないとダメじゃないかなって思うの。だから、その、」




このあとの言葉が出てこなくて、考えていると、




「いいよ。俺も言いたいことなんて山ほどあるし。今度はこんなヘマしない。」




そう言って眼帯を指さす響樹。




「私も!!お姉ちゃん、私だって分かってるんだからね?困ってること。」




手を挙げて私に訴える伊知。





「俺も一応いるよ。ちゃんと見えないところで聞いてるから。今度なにかあったらヤバいだろ?」




そう言って私の手をそっと握る伽斗。