優しいのに、力強い。




だから、頼りたくなる人なんだ。




でも、




「強い人だからこそ、響樹君みたいにしっかりした弟がいて、頑張れたんじゃないかな。ここまで。2人の話聞くと、お互いの足りないところを補って頑張ってるし。響樹君はこれからもあのちょっと抜けてるお姉ちゃんのこと近くで見守って、時々助けてあげれば最高じゃないかな?」




そう言うと響樹君はちょっとだけ笑った。




「そうですね。、、、、、、ありがとうございます。それと、、、、名前。呼び捨てでいいです。先輩なのに君付けとかちょっと話ずらいです。」




「あれ?そう?じゃあ、そうするわ!!」




「それと、、、、、、俺は弟で家では一緒ですけど、普段は先輩が助けてください。莉那のこと。お願いします。、、、、、、たった一人の姉なので。」




「、、、、、、、、、うん。もちろん。」




俺が手を差し出すと響樹が軽く握った。





「なんか、やること暑苦しいですね。」