「離婚してから、お母さんは仕事を遅くまでするようになった。だから、家事はおばあちゃんと私がしていた。でも、いつだったかな。、、、お父さんが教育費払ってくれなかったの。」





「え?」




「父親なんて、言いたくないけど。、、、あいつは、出ていく時に私たちに愛してるって言った。でもそんなの誰でも言えること。、、、愛していたのは、自分が買った高級車。あの人は、私たちよりも高級車を選んだ。」





それは紛れもない事実。




だって、1度だけ見た事があったんだ。




出て行ってからあいつの姿を。




「自分勝手で。父親なんて言えない。それから母親は荒れるようになった。ますますね。そして、ひいおばあちゃんが言うの。なんであんなやつと結婚したのよって。それで喧嘩が始まるの。」





しょうもない。




だって、結婚しちゃったんだもん。




「それがストレスになったお母さんはそれを私にぶつけてくる。もう慣れたよ。でも、そんな大人の醜いところ、響樹や伊知に見せたくなくて。頑張ったんだけどなー、、、、、、」