「今日ありがとう。一緒に来てくれて。助かった。」




「ううん。力になれたなら良かった。」





「伊知も懐いたみたいだし。」




「うん。伊知ちゃんの笑った顔、莉那にそっくりだった。」




「ほんと?、、、、、、、そっかー。」





何分か沈黙の後、伽斗が話し始めた。




「俺さ、莉那に言わなきゃいけないことあるんだ。」





「なに?」




「、、、、、、、、、、、、莉那の家族のこと、聞いた。」




「えっ!?」




「莉那はずっと家族の話、したくなさそうだったから深追いしなかったんだけど。」




私の心臓が嫌な音をたてる。




やばい。




バレた。




「っ!!!!」




話そうと口を開きかけた瞬間、





ぎゅっと抱きしめられた。





「このまま聞いて。莉那の顔見ないから。、、、伊知ちゃん、莉那のこと助けてって俺に言ってきたんだ。」





「え?伊知?」