そう言われて気づいた。




「、、、、、、、、、寒い。」




「、、、ふっ。だろ?俺廊下にいるから着替えたら呼んで。」




そう言って部屋を出ていった伽斗。




ブカブカのパーカーは袖をまくらないと手が出ない。




下は裾をまくった。




来ていた服を紙袋に戻す。





「いいよ。」




廊下にいた伽斗に言うと、




「ぷっ!!やっぱでかかったか!!」




「ていうか、ぶかぶか。でも、ありがと。」




「おう。」




ブランケットのひとつを伊知に掛けてくれた。




もうひとつは、




「はい。」




「私?でも、伽斗は?」




「俺はいいよ。莉那が使って。」





でもそんなの悪い。




「伽斗ここに座って。そしたら、一緒に使える。」




隣に椅子を持ってくると、伽斗が座った。




そして、ブランケットを背中から掛けてくれた。




「あったかい。」




「うん。」