というか、そこまで頭が回らないのだろう。





怒りが溜まりに溜まって、吐き出すまで母の怒号も文句も止まらないのだから。




おばあちゃんは一応娘だから、色々相談に乗って協力してあげているみたいだけど、何も関係のないおばあちゃんがとばっちりを受けているのは、なんとも言えない。




「今日もお兄ちゃんの部屋で食べるのー?」




「うん。今響樹来るから部屋に行ってて。」




伊知にそう言うと、私は部屋に一度戻ってスマホを持ってきた。




別に意味は無いけど、ないと不安?みたいなやつ。




部屋に行くと、響樹がおぼんをもってきた。



「ありがと、響樹。」




「どういたし。早く食べよ。」




「お兄ちゃん、なんでいつもどういたし、までしか言わないの?」




伊知が不思議そうに聞いた。





「長いじゃん。全部言うと。」




全く、響樹は、、、、、、





私が項垂れていると、伊知が笑う。