「それを言うなら莉那だろ?顔色悪いけど。」




「え?、、、、、、あぁ。大丈夫!!」




「そ?」




「二人とも置いてくぞー?」




いつの間にふたりと距離が空いていた。





地下鉄に乗ったとき、ふと思い出した。




今日、響樹、部活あるって言ってたけど、家の中最悪って伝えておいた方がいいよね。





帰ってきた時もあの人たちああだったら最悪だもん。




私のせいでみんな機嫌悪いって送ると、





[多分それは莉那のせいじゃないだろ。でも了解。]





と返ってきた。





弟のくせに、生意気、、、、、、





でも、ありがとう





心の中でつぶやく。




伊知は児童館にいるし、帰りは多分響樹がいるから大丈夫。




「莉那?誰かに連絡してんの?」




「ん?あぁ!弟にね。妹の迎え頼んだの。」




伽斗が隣で聞いてきて、慌てて答える。




危ない危ない。




こんな会話、見られるわけにいかないし。