これから遊びに行くのに、涙なんて流したら顔が崩れる。




私はぎゅっと堪えた。




「、、、、、、よし。」




涙が流れないように、少しだけ早歩きで駅に向かう。




駅に着くとすぐに葉月葵が見えた。




それに安心して私は葉月葵に抱きついた。




「おわっ!?どうしたの?」




「ううん。、、、、、、なんでもない。」





「そう?な、ら、いいけど。」




また葉月葵に迷惑かけちゃうと思って、私はサッと離れた。




「伽斗と海璃は?」




「あぁ、もうちょっとで来ると思う、、、、あっ!いた!!」





二人揃って歩いてくる。




「おはよう!!じゃあ行くか!!」




海璃の一言に頷いた。




海璃と葉月葵が前を歩く。




「おはよ、莉那。」




「おはよう。もう体調大丈夫?」




「もちろん!つーか、昨日も学校であっただろうが!!」




「そうだけどー。楽しみで寝れなくて、体調崩すんじゃないかと思って。」