あの感じなら、香さんは絶対に週刊誌に言うだろうな…

悠介君のために…なんて言っても通じない。

どうしたらいいんだろう…

私、最近、悠介君に本当のこと何も言えてない…

言えないよ…

悠介君は、本当に真っ直ぐだから…

佐竹さんのことも、香さんのことも言えないままで…

私、ズルいのかな。

でも、やっぱり…

私も、俳優とヘアメイクの差は感じてる。

キラキラ輝く俳優さんには、言わない方がいいこともある…って、なんか勝手に決めてる自分がいた。

気持ちよく、映画に入り込んで欲しい…から。

映画が終わったら…

全部話そう…かな。

今は、悠介君のために。

悠介君のことだけを考えよう…

香さんが言ってたこと。

本当にどうしよう…

私が身を引くのか、香さんを怒らせても悠介君と一緒にいるのか。

もし、後者、私の幸せを取ったら…

悠介君は…余計なバッシングに苦しむことになるだろう…