遠藤君の前だからか、首をちょっと傾けて可愛く私にお願いしてくる。もちろん上目遣いで。

私は桜子と一緒に帰りたくなかった。

桜子も一緒に帰ったところで、どうせ私の知らないバンドの話ばかりされるから。

それに、遠藤君と2人で帰りたいから。

どうしようかと、一生懸命考えていた。