「もしもし?」
「もしもし。
遅くなってごめんね…
私、今まで駿くんに最低なことしちゃってたね・・・ごめん。怒ってるよね???」
この声がすごく愛しくて、俺は素直な気持ちを伝えた。
「全然怒ってなんかないし!!
むしろ、美加の声が聞けて嬉しい♪」
「えっ!?
ありがとう。
迷惑かけちゃってごめんね。
私がこの間落ち込んでたって話、佳代から聞いたでしょ?
駿くんのせいで…っての、ウソだから気にしないでね!!」
「気になるよ・・・」
心の声が自然と出ていた…
「えっ・・・」
美加は困った口調でこう続けた。
「半分は本当なの!!
私…駿くんのことがずっと好きだった…だから、だから駿くんの好きな人を聞いた時、私は心の中で私の名前言ってくれるのを期待してたんだ・・・私バカだよね!!?
1人で勝手に浮かれたり、落ち込んだりして・・・」
「嬉しいよ。」
こんなこと言う自分にびっくりした・・・
「俺も美加が好きだよ!!
・・・ずっと美加からの返信待ってたら気づいたんだ!!」
その後、しばらく沈黙が続いた。