「怖がるな!!」
ソレがあたしへ牙をむこうとしたとき、そんな声が聞こえて来た。
ハッとして視線を向けると、透たちより向こうに照平の姿が見えた。
ソレの動きがピタリと止まる。
「友里たちの考えは間違ってない! そいつは人々の恐怖心でできてるんだ!」
「照平……」
照平は一冊のノートを手に持ち、こちらへ見せた。
「友里たちから話を聞いて、すぐに両親の私物を調べたんだ。なにかヒントがないか……。このノートは俺の父親が書いた日記だった」
照平のお父さんの日記!?
そんなものが残されていたなんて!
「10年前、俺の父親もこの悪魔山を訪れて、悪魔の子供を授かった。願いは母親を事故死させること」
ソレがあたしへ牙をむこうとしたとき、そんな声が聞こえて来た。
ハッとして視線を向けると、透たちより向こうに照平の姿が見えた。
ソレの動きがピタリと止まる。
「友里たちの考えは間違ってない! そいつは人々の恐怖心でできてるんだ!」
「照平……」
照平は一冊のノートを手に持ち、こちらへ見せた。
「友里たちから話を聞いて、すぐに両親の私物を調べたんだ。なにかヒントがないか……。このノートは俺の父親が書いた日記だった」
照平のお父さんの日記!?
そんなものが残されていたなんて!
「10年前、俺の父親もこの悪魔山を訪れて、悪魔の子供を授かった。願いは母親を事故死させること」