「行って……。この子はあたしが産んだの。だから、自分で止める!!」


もう、それしか方法はなかった。


これ以上2人を巻き込むワケにはいかない。


「何言ってんだよ! 立て友里!!」


透が叫ぶ。


だけど、化け物はすぐそばまで迫ってきていた。


「あたしが食べられてる間に、早く逃げて!!」


そう叫んだ次の瞬間、あたしの体は空中に浮きあがっていた。


ソレがあたしの体をつまみ上げたのだ。


「お母ちゃん」


ソレがあたしを見て言った……。