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翌日。


照平のことば気になったけれど、あたしと透と梓の3人で悪魔山へ向かっていた。


悪魔山に行ってなにかわかればいいが、下手をするとあたしと同じ事がまた起こるかもしれないのだ。


「いいか、気を強く持つんだぞ」


歩きながら透に言われて、あたしと梓は頷いた。


悪魔は人間の心の隙をついてくる。


マイナス思考や憎しみや悲しみを持っていたら、悪魔に負けてしまう。


そう思い、あたしは一旦目を閉じた。


あたしはもう大丈夫だ。


大事な仲間がいて、あたしを守ってくれる。


あの頃のあたしはもういないんだ。


自分にそう言い聞かせて目を開ける。