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悪魔山へ出発するのは、次の休日ということになった。


それまであたしたちは悪魔山への恐怖を消すため、SNSやサイトへの書き込みを進めていた。


悪魔山の夕焼けの綺麗な景色とか、昔の伝染病のせいで悪魔山と呼ばれるようになったとか。


とにかく、読んだみんなが怖くないんだと思えるような事を書き込んだ。


「昨日、1年3組の佐々木達樹君がいなくなった」


ホームルーム開始直後、先生が神妙な面持ちでそう言った。


まだ田中君が見つかっていない教室内で、ザワメキが起こる。


「隣県での行方不明も続いているし、通学途中や休日出かける時には気を付けるよう
に」


「行方不明の原因はわかってないんですか?」


そう聞いたのは夕夏だった。